ディーラー中古車=高品質ではない?
ディーラーが扱う中古車は比較的新しめで価格も高い事が多い印象がありませんか?
私もこの業界に入るまでは、「街の中古車屋さんとは違って程度が良いから値段も高い」と思っていました。
ハッキリ言って全然関係ありません。
値段は仕入れ価格を加味しながら相場を見て決めているだけです。
中古車の仕入れ先って?
中古車の仕入れは、
1.新車や中古車購入客の下取り車
2.買取査定での買取車
3.オークション仕入れ
4.その会社の従業員(主に営業マン達自身)の下取り車
5.ディーラー試乗車や代車を中古車部商品車として仕入れ
概ねこのようなルートで中古車部へ入ってきます。
下取車や買取車で程度が良い車はそう多くない
そのうち1、2、3番の品質はハッキリ言ってバラバラ、まったく良質な車とは言えません。
1の下取車や2の買取車の多くが低年式の車です。何とか再販売する場合もありますが、査定額にメンテナンス、補修、利益を乗せるのでちっとも安くなりません。
しかも、それまでどのような乗り方をされてきたのかもわかりませんし、整備に関しても不明です。
販売前にディーラーで整備したとしても、それまでのメンテナンスが良くなければ不調が出る可能性が高いです。
ただディーラー中古の場合、長期の保証期間がついていることがほとんどです。
車の状態と、保証期間とをよく考えて買う必要があると思います。
オークション仕入れは安くない傾向がある
3番のオークションはは仕入れ担当者のセンスによります(笑)
しかし、程度が良くて低価格な車を見たことはありません(笑)
またオークションでは競合他社がいるため落札価格も高くなりやすく、しかもオークションには手数料がかかるため更に販売価格に上乗せする必要があります。
加えてメンテナンス履歴も不明ですし、上記1、2番と同じでそれまでの扱い方が不明なので、こちらもオススメできません。
ディーラーの試乗車や代車、社員の車は狙い目かも?
残る4番、5番ですが、
4番は営業マンが新車代替えの為に下取りに出す場合、ほとんどが2~3年目の車となります。
購入時から2~3年しか乗らない予定ですし、その後下取りに出すことも決まっているので
キレイに乗られている事が多いです。もちろん点検などのメンテナンスもしっかりされています。
キレイに乗られているということは、商品化するにあたっての補修費用が少なくて済むということです。
結果、利益を上乗せしても相場より安い場合があります。
5番の試乗車や代車はもっと短いサイクルで、長くても1年以内の車が多いでしょう。
もし希望のグレードと全く同じ試乗車があったら、売ってくれないか聞いてみましょう。
試乗車といえど、ナンバー登録してしまえば中古車ですので、価格も中古車に準じたものになります。
もし販売可能なら、ほとんど新車と変わらずに数十万安く買うことができるかもしれません。
(諸費用分以上は安くなっているイメージです。)
ディーラーで中古車を選ぶ場合は、その車がどういうルートで仕入れられたのか聞いてみましょう。
もし4番や5番のルートで入ってきたのなら、検討の価値が大いにあるでしょう。