ギョーカイ話アレコレ

コロナショック後のクルマ業界を考える

  1. HOME >
  2. ギョーカイ話アレコレ >

コロナショック後のクルマ業界を考える

不景気が来るので車を処分する!?

世界中が大変なことになっていますね。

この辺は語り出すと色々と長くなる上に意見も様々なので置いときます。

皆さん感じているであろう、この後に来る不況。

先が見えない不安でいっぱいですよね。もちろん私も不安しかないです。

そのせいで、「車を処分したい」「車を買い替えて小さく(必要経費が安くなるように)したい」

という相談が増えています。

皆さんこの先の不安から、とりあえず車にかかる経費を抑えよう、という考えですね。

気持ちはよくわかります。

車って税金の塊みたいなもんですからね(笑)(おおげさ)

車を処分してスクーターを買う、という人もいました。

いつ頃だったか、ガソリン代が非常に高騰した時もそういう方が多かったですね。

バイク屋さんは小型スクーターが飛ぶように売れた、という話を覚えています。

クルマからバイクへ乗り換えが増える!?

多いのが

・ミニバン(家族&奥様号)+自分の好きな車

という方が買い替え検討で多いですね。

ひとまず通勤専用と割り切って軽自動車や燃費が良く税金の安いコンパクトカーに買い替え、もしくは処分して

スクーターを買う、という方。

今回ばっかりは本当に先が見えないのでそれもひとつの選択肢かな、と思います。

私たちは業務上、そういうことはどうしてもできませんが・・・

低価格車が増える!?

クルマは

・人や荷物を運ぶ

というのが一番の用途です。

そこに

・快適性

・安全性

・スピード、パワーなどの動力性能

・ハイブリッドなどの低燃費性能

・スタイリッシュ、または可愛い外観など

が求められますが、それらはすべて車の付加価値でしかないですよね。

極端な話、タイヤが4つ付いていて人が数人乗れて、必要な荷物を載せて運ぶことができれば車種なんて何でも良い訳です。

景気が悪くなる(おそらくなっていく)と、より低価格のものを求めます。

そういった付加価値にお金をかけるかどうか、という部分で、クルマは景気の動向に左右されやすいんですね。

おそらく今後一年以内に、装備を絞って価格を抑えた車種が(すでに存在はするが更に)出始めるのではないか、と思っています。

車の購入なんて不要不急と言われればそれまで、試乗するとなると密室で密接となるし・・・

しかし実際には車は半分以上生活必需品だと思います。

電車でいい、というのは一部の大都市圏の、しかもその都心で暮らしている人たちだけで、日本全国多くの地域が車社会ですよね。

その生活必需品に様々な付加価値をつけて販売するのが自動車会社です。

軽自動車など、10年前くらいは100万円あれば色々選べて、150万円も出せばトップグレードを買えたのに

今では200万円はします。

しかし今後、価格に関しては下がっていくのではないか?と考えています。

コストの問題もありますので簡単に値段を下げることはできないでしょう。

しかし、世界全体で景気後退となれば、物価も下がっていきます。

人件費、原材料費などの調達コストが下がっていけば自然と販売価格も下がります。

何より、景気が悪くなり消費マインドが冷え込むと、値段の安いものじゃないと売りづらくなっていきますよね。

 

スポーツグレードは売れなくなる!?

それと、スポーツ車の衰退。

ここ数年は各メーカーともスポーツグレードに力を入れてきました。

運転すること自体が楽しくなるような、そんなワクワクする車がたくさん登場していますが、この流れも一度停滞してしまうでしょう。

2008年のリーマンショック後もそんな感じでした。

日本では知名度が低いですが、ヨーロッパを中心に人気のモータースポーツに【WRC】というものがあります。

リーマンショック後には、参加していた日本の自動車メーカーがどんどん撤退していきました。

その後、各メーカーともに再び参戦していますが、今回もまたそういう動きになるでしょう。

日本ではあまり馴染みがないですが、世界では非常に知名度の高いWRC、自動車メーカーにとっても大きな宣伝効果です。

しかし、そこに参戦しつづけて良い成績を上げるにはたくさんのお金がかかります。

なのでこういう事態になると撤退という選択肢になってしまいます。

ちなみにそのリーマンショック後の日本メーカーの撤退で少しだけ話題になったのが、各メーカーの日本での知名度と世界での知名度の差。

WRCで有名な国産自動車メーカーといえばSUBARUとMITUBISHI。

今ではアイサイトでぶつからないクルマ!をアピールし、自動ブレーキを定着させたメーカーとして一定の知名度はあるかと思いますが、当時のスバルは本当に弱小でマニアックなメーカー。おそらく当時、国内で一番知名度の低い会社だったのでは?と思いますが・・・

実はスバルはWRCで優勝経験もある会社。高性能な市販車が売りの会社で、そのため海外では当時から大人気メーカーなのです。

そのスバルがWRCから撤退したため、ヨーロッパではトップニュース扱いだったそうです。

しかし国内のニュースでは、参戦したばかりのSUZUKIの撤退をニュースで取り上げられていました(笑)

(めざましテレビかなんかで見た覚えがあります笑)

そのくらい、国内から見る国産メーカーと、世界から見る日本メーカーと評価が違うんですね。

そのスバルも近年ではアメリカ、中国と大ヒットで国内生産後回しで輸出車を作っていたようです。

 

今後はスズキやダイハツと言った軽自動車やコンパクトカーをメインに作ってきた会社がより売れるのではないでしょうか?

この2社は早い段階でシンプルな低価格車を新たに投入してくると思います。

 

と、ホントに思いつくまま書いていたら長くなったうえに特に結論もない感じですが、

結局のところ

今後の自動車ディーラーはキビシイ!

っていうのが今回の言いたいことです(笑)

 

 

-ギョーカイ話アレコレ

© 2024 車を高く売って新車を安く買う方法