車の価値は外装(ボディ)の傷やキレイさだけでは判断されない
自分の車っていくらで売れるんだろう?
タイミングはみなさん様々でしょうが、自分の車の値段が気になることってありますよね。
私は査定のプロであり、日常的に査定が出来る環境にいるためいつでも調べることができます。
しかし一般の方が自分の車の価値を知るには査定をするしかありません。
いやいや査定はメンドクサそうだからいいや。でも売れるのかな?
査定するほどでもないけど、そもそも売れる?
年式が古いけど売れる?
走行距離が多いけど売れる?
ボディの傷が多いけど売れる?
今回は、せめて売れるか売れないかだけを判断するちょっとしたヒントを伝えたいと思います。
もちろんすべての車に当てはまるわけではないことだけ注意してください。
まずは査定の流れを説明していきます。
前提として、走ることに関しては問題ないこととします。
車の査定の基準は?
一番大事な基準になるのは車の年式。
車検証(自動車検査証)に記載されている初年度登録年月という部分が年式となります。
ディーラー査定などは、この初年度登録年月からその車の査定の基準となる価格「査定基本価格」を出します。
この「査定基本価格」は「JAAI 一般財団法人 日本自動車査定協会」が刊行する「イエローブック」を元にすることが多いです。
買取専門業者などはオークション相場から逆算して基準となる価格を決めます。
走行距離で加点、減点する
次に走行距離に応じて査定基本価格から減点したり、加点したりします。
当然のことながら走行距離は少なければ少ないほど良いですね。
外装(ボディ)の状態から減点する
ここでボディの傷の状態から減点をします。
これも傷がなければ減点がないので価値としては高まります。
内装(室内)の状態から減点する
次に内装ですが、例えばタバコのにおい、ペットのにおい、シートの裂け目や焦げ跡などがないか、などをチェックします。
機能的な部分から減点する
エンジンをかけ、エアコンは効くか、メーター内の警告灯が点灯していないか、エンジン不調がないかなどをチェックします。
査定基本価格からチェック項目を加点減点する
上記にあげた項目を、最初にだした査定基本価格から足し算引き算します。それで出てきた金額が査定価格となるのです。
以上が査定の流れとなります。
車が売れるかどうかの優先順位は?
まず最初に売れるかどうかの基準となるのは「年式」です。
ディーラー査定などの基本価格は、一般的な車であれば7~8年ほどで「0円」になることが多いです。
買取専門業者などはオークション相場によりますので、その車の相場から売れるかどうか(買い取れるかどうか)を決めます。
次に走行キロ数で減点をします。
一般的には1年で10000kmが基準となります。
例えば3年で18000kmなら基準内、50000kmなら基準オーバーとなり減点対象となります。
次にボディの傷となります。
こういった流れから車が売れるかどうか、チェック項目の優先順位は
1・・・年式
2・・・走行距離
3・・・ボディの傷などの内外装
となります。
今回のタイトルである「古くてもキレイな車」であったとしても、売れない、もしくは価格が低い可能性があります。
車の査定において、見た目のキレイさはあくまで査定のなかの一つとしか言えないのです。
売れる年式って何年目まで?
一概には言えませんが、7~8年以内であれば売れる可能性が高まります。
売れる走行距離数は何キロまで?
前提として10万キロ以内であること。
そして年式×10000km以内であることが望ましいです。
10万kmを超えると一気に価格が下がる傾向があります。
売るのに問題がないボディの傷は?
これも一言ではムズカシイです・・・
あなたが見て「ボコボコだなこの車!」「傷だらけだな!」と思わなければいいのではないでしょうか。
あなたがそう思うほどなら当然査定でも大きく響きますが。
車は傷がついてしまう乗り物です。小さなヘコミや傷はどんな車にだってあります。
そういう小さなものではなく、明らかに「ぶつけた」「こすった」傷あとでなければ大きなマイナスにはならないでしょう。
車の価値を知るにはやはり査定
ここで注意してもらいたいのが、ディーラー査定で0円となっても買取業者で値段がつく可能性があること。
またその逆もあり得ます。
ただ古い車になればなるほど、買取専門業者が高額になる傾向があります。
このブログで何度も書いているように、もし査定をするときは必ず
ディーラー査定
買取専門店の査定
両方を実施するようにしてください。
今回のポイント
売れるかどうかのおおまかな基準
年式は7~8年以内か?
走行キロ数は10万キロを超えていないか?
ボディがいかにも傷だらけではないか?
上記に当てはまらなくても当然売れる可能性があります。
査定をするときは必ず
ディーラー査定と買取専門店の査定を両方実施すること
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