自動ブレーキでぶつからないってどういうこと?
ここ数年、自動車メーカーでは自動ブレーキ機能を含む先進安全装備の開発にとても力を入れています。
CMなどでも、前方の壁に向かって走って行き警告音を鳴らしながら急ブレーキ!という内容をテレビで見かけたことがあると思います。
今回はこの自動ブレーキについて書いてみようと思います。
各社この機能を含んでいる先進安全装備の名称なども違いますので紹介したいと思います。
そもそも自動でブレーキってなに?
自動ブレーキ付きの車は、搭載されたレーダーやカメラで前方を監視しています。
走行中に前方の障害物を認識し、このままのスピードで走っていくとぶつかってしまうと車が判断した場合、自動でブレーキをかけて衝突被害を軽減してくれる機能です。
この衝突被害軽減ブレーキの機能のことをプリクラッシュセーフティ、プリクラッシュブレーキと言います。
簡単に言うと、車が前を見ていてくれて、危ない!と思ったら自動でブレーキをかけてくれるのです。
各メーカーの自動ブレーキ機能の名前が違っててよくわからない?
この衝突被害軽減ブレーキを含む安全装置ですが、各メーカー独自のシステムで開発していますので当然名前が違います。
他の安全装置でいくと横滑り防止装置(VSC,VDC、VSAとかって聞いたことありません?)の呼び方が違うようなものだと思ってください。
国産メーカーの名称を見てみましょう。
トヨタ | トヨタセーフティセンス等 |
日産 | プロパイロット |
スバル | アイサイトver.3 |
ホンダ | ホンダセンシング |
マツダ | i-アクティブセンス |
三菱 | e-Assist |
スズキ | デュアルカメラブレーキサポート等 |
ダイハツ | スマートアシスト |
(2017年4月時点の名称です)
上記の名称が各メーカーの先進安全装備の名称になります。自動ブレーキ機能の名前ではありませんよ?
各社の先進安全装備の機能のひとつとして、衝突被害軽減ブレーキがあるのです。。
自動ブレーキは絶対にぶつからないの?
いいえ。ぶつかる可能性があります!
各社ぶつからないような宣伝をしてしまっているので勘違いしやすいところです。
私もお客様からよくそういった質問を受けます。
「絶対にぶつからないの?」
「何メートル前で止まるの?」
「自分でブレーキを踏まなくていいの?」
「ぶつかったら車のせいなの?」
「急に人や車が飛び出してきてもぶつからないの?」
などなど・・・
この機能は車が自動でブレーキをかけてくれるだけ!であって絶対にぶつからずに止まってくれる機能ではないのです。
こういう説明をすると、じゃあこの装備をつけてもあんまり意味がないね、と言われることがあります。
まったくそんなことはありません!とても素晴らしい機能だと思います。
車が常に前方を監視し、ドライバーの認識不足や操作の遅れを補ってくれるとても優れた機能なのです。
わかりやすい例えだと・・・
例えば渋滞中に気を抜いてしまったりよそ見をしてしまい、気付いたら前の車にぶつかりそうになってあわてて急ブレーキ!という経験はないでしょうか?
そういうときでも車は前を見ているので、近づきすぎる前に警告音で注意喚起したりブレーキをかけてくれたりします。
(機能的にはまだまだ各社に差がありますが・・・)
この例えだけで追突事故が減るな、と思いませんか?
自分が事故の加害者になってしまう可能性を減らしてくれるだけで、安全のための素晴らしい機能であると思います。
今から車を買うならプリクラッシュブレーキ機能は絶対おすすめです!
こういった先進安全装備はどうしてもついていない車よりも金額が高くなります。
ですが絶対にオプション価格以上の価値があると私は考えています。
いま買替を検討しているならぜひこういった先進安全装備も条件のひとつに入れてほしいと思います。
次はオススメの先進安全装備について書いてみたいと思います。