ディーラーでの車検は高い場合もあるし安い場合もある
いきなりのあいまいな結論なのですが、一般的に言われている「ディーラー車検は高いだけ!」という意見は半分は間違いです。
正解は「車によって違う」です。
今回はカジクンの妻の車が車検の時期なので、ふと思い立ち車検に関してカジクンの考えを書いてみようと思います。
何故ディーラー車検は高いのか?
カジクン調べによると、ディーラー車検が高いとされている理由は3点あります。
1・車検代行手数料が高い
2・消耗品なども純正部品を使うので高い
3・予防整備として提案しているので高い
このようなところだと思います。
上記3点をひとつずつ解説していきます。
※車検時に必ずかかる自賠責、重量税などの法定費用はどこで車検を受けようが同じです。
ディーラーは車検代行手数料が高い
皆さんが住んでいる地域にも車検の安さを売りにしている会社があると思います。
具体名は書きませんが、激安を売りにしている全国チェーンの車検専門会社などがありますよね。
一万円を切る価格で宣伝していたりしますよね。
まぁわかりやすく「車検1万円!」なんて宣伝文句の会社としましょう。
ここでいう一万円は「車検代行手数料」などという名称です。
はっきり言って一番の金額差はここにあります。
もしもここで全く整備する必要がない車を車検に出したとしたら、「法定費用+1万円」が車検代金となります。
一方ディーラー車検はこの車検代行手数料がおおむね「2万円前後から~」となっています。
軽自動車なのか普通車なのかでも変わりますし、どのメーカー系列なのかでも変わりますが、おおむね「車検代行手数料+検査機器使用料」というような料金内訳になっているかと思います。
おそらく軽自動車で車検代行手数料16000円~20000円、検査機器使用料が6000円~10000円だと思います。
安いほうで考えていくと激安車検専門店が一万円、ディーラー系で22000円から、というところでしょう。
金額差で行くと2.2倍の違いですね。
この差はどうあっても埋めることができません。
要するに基本料金が違う、ということです。
ディーラーは消耗品も純正部品を使うので高い
金額の差が出やすいもう一点は、「部品代」です。
いわゆるベルト、オイルなどの消耗品類ですね。
他にもバッテリー、灯火(電球)類なども金額差が付きやすいです。
今回はベルト、オイルを例とします。
ベルトやオイルは「社外品」と呼ばれる汎用品が多数流通しています。
しかもメーカー純正部品より安いです。
ですので消耗品などの交換が必要になった場合でも、メーカー純正部品を使うディーラーのほうが高くなったりします。
ディーラーの部品って何でも高いですもんね・・・
ディーラーは予防整備として提案してくるので高い
車検というのは、検査を受ける時点で検査基準を満たしていれば良いのです。
極端な例だと、車検を受けて1時間後にトラブルがでようが車検とは無関係です。
(まぁ車検直後に整備不良でトラブルが出るような車はそもそも車検を通すことができないと思いますが・・・)
ディーラーでは車検一年後の法定12か月点検、もしくは次の車検まで安心して乗っていただけるようにアレコレと整備の提案を見積りに含めてお出しします。
なのでよく言われる「車検屋さんで○○円だったのにディーラーだったら倍近い見積りだった!」というような書き込みが散乱するわけですねするわけですね(笑)
他社はよくわかりませんが、カジクンの会社では車検の項目と、オススメとして提案する整備内容とは分けて見積書に記載します。
この点に関してははっきり言ってやりたくないのであれば断ってくれて構いません。
ですが、見積りの時点で「車検が高い!うちの別の車は○○でもっと安く車検したんだぞ(怒)」みたいなお客様の90%は見積金額の合計しか見ていません(カジクン調べ)
いつも思うのですが、見積りが高いからと言って怒るのは何故なんでしょうか?見積りの時点なのでお金を払ってるわけではないのに。
カジクンはそういう人が理解できません。
わざわざ持ってきて時間を損した!というカンジではないですし・・・
ただただお金を払うことがイヤなのでしょうか?
デフレの世の中に慣れてしまった現代人の象徴のように思えます。
やっぱりディーラー車検は損なの?
さて、ディーラー車検はなぜ高いか、という点についてある程度イメージできたでしょうか?
ここからは解説してきた
1・車検代行手数料が高い
2・消耗品なども純正部品を使うので高い
3・予防整備として提案しているので高い
について、カジクンの考えを書いていきたいと思います。
車検代行手数料についてはやっぱりどうしようもありません。
ここは会社が違うから料金も違う、というのが当然なので割り切るしかありません。
ですが消耗品などの部品代の差については、考えてもらいたいな、と思います。
安い社外品とメーカー純正部品、ただただ値段が違うだけなのでしょうか?
値段が違う、ということは質が違う、ということにもなりませんか?
物の値段には理由があります。
安いものは耐久性に難があったり性能が低かったりと、値段の差で品質に差がつくのは当たり前ですよね。
その違いについて考えないといけないのではないかな、と思います。
予防整備として提案しているので高い、という部分について、この点はその時点でやりたくなければ断ればいいだけの話です。
ディーラーとしては「どうせ後々整備しないといけない部分だから今回車検ついでに全部やっちゃう?どーよ?」程度のもんです。
マジメに書くと「車検後にわざわざまた時間を割いて車を預けてもらうより今回一緒に作業させていただけませんか?」という提案なのです。
一点だけ注意しておいたほうがいいのでアドバイスです。
一般の整備工場や車検専門会社では整備箇所がたくさんあると整備工賃で割高になる場合があります。
逆にディーラーは車検時に一緒に整備すると整備工賃が割引になったりする項目もあります。
場合によっては車検にかかる総額自体が逆転し、ディーラーのほうが安くなる場合もあったりします。
ですから車を売る時と同じで、どこが安いか高いか、とひとことで言うことはできないのです。
あくまで車によって金額は違う、ということです。
車検を安く済ませるには?
じゃあ結局どうしたらいいのよ!ってなってしまうと思いますが、カジクンのアドバイスとしてはやっぱり車を売る時と同じで、
整備工場や車検専門会社と、ディーラー車検と両方の見積りを比較する
ということをオススメします。
もしもカジクンがやるとしたら、先にディーラー以外に持っていき見積りを取り、そのあとその見積りを持ってディーラーへ行き「これと同じ内容で車検の見積りをしてくれ。あとホントにこれで車検通るかチェックもしてね(笑)」というカンジでしょうか。いい加減な工場や車検屋さんも多いのでね(笑)
そうやって見積りを比較すれば皆さんも納得できるのではないのでしょうか?